ニュースレター(HTML)

ニュースレター第27号(HTML版)2019年6月1日発行

本ページでは、ニュースレターの文字情報だけを掲載しております。
また、ニュースレターに掲載されているイベント情報は、本サイトの最新情報からご確認ください。

Be Social

私たちが暮らす地域や社会の事を他人事ではなく自分事にする。
そういった“ソーシャルな生き方”の魅力をお伝えします。

第12回 森 俊弥さん
「若手経営者が描く地域の未来」

IKiRUフェス実行委員会 実行委員長

関西大学在学中に、地元・江坂で生花店を創業。
まちの未来について考えるイキルフェスを今年4月7日に初開催。
公益社団法人吹田青年会議所 所属。
IKiRUフェス実行委員会

地域の人が集える場を

江坂は住みやすく、若い人も多いので賑わいがあります。
しかし、僕の育った江の木町には地域のおまつりがなく、自治会やPTAなどに属していないと、接点を持つ機会がありませんでした。
そこで、住民や商店が交流できるような場を創りたいと思ったのです。
でも一人で出来ることには限界があるので、地元の仲間と共に実行委員会を立ち上げました。

三方良しをモットーに

創業当時から、「三方良し」をモットーにしてきました。
みんなが自分の利益だけを追求していると、調和のとれた社会は生まれないと思っています。
実行委員会は、若手経営者たちが中心となっていますが、そういう思いに共感する人が集まり、イベントのコンセプトにも活かされることになりました。

新しいものが生まれる地域へ

イベントは盛況だったので、今回は出店されなかったお店からも、次回は参加したいという声が寄せられています。一人では出来なかったことも、みんなの力で実現させることが出来ました。今後も、みんなのアイデアや力を持ち寄って、地域の中で新しいものを生み出していくことにチャレンジしていきたいです。

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ここに注目!ラコルタの特集
多文化共生のはざまで
~外国にルーツを持つ子どもたちのこれから~

在留外国人数は、全国的に増加し続けており、2018年末で273万1,093人となりました。
前年末に比べると、16万9,245人(6.6%)増加となり、過去最高の記録となっています。
大阪府は東京、愛知に次いで全国で3番目に在留外国人数が多く、吹田市においては2018年に初めて5,000人を超えました。
また、外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管法が4月より施行され、今後5年間で最大34万人の受け入れが国内で見込まれている状況です。

多文化化が進む一方で、日々の暮らしに必要な「生活言語」や、教育に必要な「学習言語」の習得が追い付かず、子育てに悩む親や、学校教育についていけない子どもたちの姿が見えてきました。

今号では、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の「質の高い教育をみんなに」「住み続けられるまちづくりを」の視点と、「子ども権利条約」の「育つ権利」から、多様な文化背景を持つ親や、子どもの学びと成長を支える取り組みを紹介します。

言葉の支援

日本語指導が必要な子どもたちの現状と対策

2016年に文部科学省が行った調査によると、「日本語指導が必要な児童・生徒の数」は全国で43,947人となっています。
10年前に行った同調査から1.7倍となり、過去最多の結果となりました。

(2016年文部科学省調査:公立学校における「日本語指導が必要な児童生徒数」の推移より 
※日本語指導が必要な日本国籍の児童生徒には、帰国児童生徒のほかに日本国籍を含む重国籍の場合や、保護者の国際結婚により家庭内言語が日本語以外である者なども含まれます。)

吹田市においては、全54小中学校のうち、日本語指導が必要な児童・生徒が在籍している学校は21校、児童・生徒の数は33人(2018年現在)となっており、中国語・韓国語・ネパール語など言語の多様化も進んでいます。

また、吹田市の特徴として、外国籍の児童・生徒の在籍校が散在している状況です。このような背景から、市内各校で受入体制の整備が進められています。
具体的には、通訳派遣や日本語指導教員による巡回指導など、個別の支援をはじめ、配付物や教材をわかりやすい日本語に書きかえるといったユニバーサルデザインの取り組みも行われています。

また、吹田市教育委員会では、市内の園児・児童・生徒を対象とした「さくら広場(日本語適応教室)」を、毎週水曜日の放課後に竹見台中学校で開催しています。
ここでは、日本語の読み書きだけでなく、アイデンティティの形成や、親子のコミュニケーションを円滑にするため、母語(成長過程で身につけた言語をさす場合と、ルーツに関わる言語をさす場合があります。
本文では後者の意味で使用しています。)に慣れ親しむプログラムも行われています。

居場所の支援

居場所づくりで外国人親子の孤立を防ぐ

外国にルーツを持つ子どもや保護者にとって必要なのは、言葉の支援だけではありません。
吹田市国際交流協会(SIFA)では、未就学児を持つ外国人親子の居場所づくりを行う「こあらくらぶ」を開催しています。日本語の絵本を読んだり、身体を動かして遊ぶなど、集まったメンバーに合わせて自由に交流をしています。

参加者には、日本語がある程度話せる人もいれば、あまり話せない人もいます。母語が英語圏ではない場合が多く、外国人にもわかりやすい「やさしい日本語」を使い、ゆっくりとコミュニケーションを取り合うことを大切にしています。

また、保健センターなど他の機関と連携をし、保健師による個別相談会を実施するなど、日本での子育てに必要な情報を届けています。
国によって、子育ての制度や文化が違うため、戸惑うことも多く、子どもの発育や子育てサロンの情報など、気になっていたことを相談できる機会になっています。
活動を支えるボランティアも子連れでの参加が多く、子どもの話題をきっかけに交流がより深まっています。

「こあらくらぶ」に参加したことで、日本で暮らすことに前向きになれたという参加者もいるそうです。
まだ完全ではない自分の日本語でも、理解しようとしてくれる人がいる、コミュニケーションがとれるなどの経験が、孤立しやすい外国人親子にとって、地域社会に繋がる一歩となっています。

●「こあらくらぶ」へのお問い合わせは、吹田市国際交流協会(SIFA)へ
TEL: 06-6835-1192  E-mail: info@suita-sifa.org

“お知らせ” 子育て支援ガイドブック『日本語で伝えるコツ』

外国人の子育て支援に関わる専門職やボランティアが、外国人保護者と日本語で意思疎通するためのコツをまとめたものです。
日本人側からの情報伝達だけでなく、双方向のコミュニケーションに役立つ「やさしい日本語」を紹介しています。
社会福祉法人大阪ボランティア協会のHPよりダウンロードできます。

地域で支える

市民主体で多文化共生に取り組む
「外国から来た人と地域の人が共に住みやすい街になるように」
にほんごサポートひまわり会(大阪市平野区)

春休みの土曜日の午後、「にほんごサポートひまわり会(以下、ひまわり会)」の宿題教室に子どもたちが集まってきます。
教科書を広げて勉強する子もいれば、友だちとのおしゃべりに花を咲かせる子、新しい制服をみんなに見せに来た子とさまざま。
お盆と年末年始以外、毎週欠かさず開催されているこの教室は、彼らにとって大切な居場所のひとつになっているようです。

代表の斎藤裕子さんは、学生時代に東洋史を専攻し中国語を学んでいたことから、中国帰国者(第二次世界大戦のあと、日本へ帰る機会を失い、中国で暮らしてきた日本人の方々のこと。中国残留邦人。)
の支援活動に長く携わり、2003年、大阪市平野区でひまわり会を設立しました。
以来、おとな向けの「日本語教室」、小さな子どもを持つお母さんをサポートする「子育て日本語サロン」などを通じて、地域で暮らす外国人のサポートを15年以上にわたり続けてきました。

「小さな教室ながら、社会の移り変わりを反映しているよね」と斎藤さん。
立上げ当初、参加者の出身国はほぼ中国でしたが、ペルーやブラジルなど南米が増え、最近では半数近くがベトナムに。
日本で生まれ育つ子どもも増え、状況は複雑になっていると言います。

「例えば、出身の違う外国人同士が日本で出会って結婚し、子どもが生まれる。
子どもは家庭の内と外で別々の言語に接して育ち、それぞれ日常会話レベルでは不自由しないけれど、自分の本当の感情を伝えたり、複雑なコミュニケーションが苦手だったりすることもあります。
うちの教室にはそういう子も通っていますが、彼らは公的な支援の対象にはならないし、学校でも特に配慮はありません」。

実は斎藤さんが活動で大切にしているのは、支援する側・される側という関係性ではなく、同じまちに暮らす住民としてつながりを築いていくこと。
そのために行政や学校、地域の他団体との協働もていねいにすすめています。
例えば、昨年の地震や大型台風の経験から、「外国人とともに学ぶ防災教室」を地域防災リーダーと一緒に開催したところ、防災リーダー側から次の開催を望む声が上がりました。
「外国人が地域に出て行くきっかけをつくるのと同時に、外国人住民の置かれている環境に目を向け、考える人が地域にもっと増えてほしいと思っています」。

“お知らせ”『外国から来た子どもを地域で支える』

外国にルーツを持つ子どもたちが置かれている状況や、ひまわり会の活動についてまとめられた記録集。
2019年5月現在、第7集まで発行されています。
(第6集はラコルタの図書コーナーでご覧いただくことができます)

●「にほんごサポートひまわり会」へのお問い合わせは、
TEL: 090-6676-5839  E-mail: himawarij1511@gmail.com

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THEピックアップ
ラコルタの取り組みを紹介!

月1回のテーマカフェ「男もつらいよ、男性介護者座談会」

開催日:3月21日(木)
現在介護中の人や介護を終えた人、地域で介護者支援をする人などに、ご参加いただきました。
ゲストの伊藤勝義さん(ケアマネージャー)から「男性介護者は完璧主義になりがち」「家族が介護を必要としている状況を恥と感じる人が多い」など、男性介護者にみられる特徴についてお話いただきました。
後半は、自分の体験を話したり、上手な息抜きの方法について意見交換するなど、介護者自身の心身の安息について考える機会となりました。
写真:ほっと吹田さんと共催で実施しました

遊ばなくなったおもちゃの交換と様々なワークショップ体験!
南千里かえっこバザール

開催日:3月24日(日)
2013年から市民と一緒に企画・運営してきた南千里かえっこバザールですが、今年で最後の開催となりました。
当日は、おもちゃの交換コーナーや、市民公益活動団体などによるワークショップを実施。約550人の来場者がありました。
また、千里ニュータウンプラザ内の各施設に協力いただき、謎解きゲームも行いました。
イベントの締めくくりとなるオークションでは、子どもスタッフが司会進行をして、会場を盛り上げてくれました。
写真:たくさんのおもちゃと親子で賑わいました
写真:ボランティアのみなさんと記念撮影

市民公益活動やまちづくりに役立てよう!
IT相談会 ~公共データの活用を考える~

開催日:3月28日(木)
経済産業省近畿経済産業局の方にお越しいただき、RESAS(地域経済分析システム)の活用方法について学びました。
また、吹田市の情報政策室より、3月から公開された吹田市のオープンデータについて紹介をしていただきました。
RESASは、地域経済に特化したデータが中心となりますが、各市町村で公開しているオープンデータをうまく活用することで、まちづくりの取り組みに役立てていくことができそうです。
写真:11名の参加者が集まりました

編集ノート

先日、駅で目的地への行き方を外国人に尋ねられました。切符を一緒に買い、乗る電車を伝え、先にホームに向かっていると…彼女は改札機の切符の投入口ではない隙間に、切符を入れてしまっていたのです。最初は驚いたものの、様々な文化の人たちと暮らしていく上で、必要なことを考えさせられる出来事でした。(矢野)

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