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Be Social
私たちが暮らす地域や社会の事を他人事ではなく自分事にする。
そういった“ソーシャルな生き方”の魅力をお伝えします。
第41回 金馬(きんば) 悦子さん
「自由に楽しく地域をつなぐ」
30年前、結婚を機に吹田市へ。現在は、青山台連合自治会会長、青山台福祉委員会副会長を務める他、青山台近隣センターで、ふれあい交流サロン「フライハイト」を運営。また、月に1度「金婆BAR」を開催。
きっかけは民生委員
現役を退いた後、何をしていこうかと考えていた時に「民生委員になってほしい」と声をかけていただきました。
それまでは、自治会の回覧板を回す程度の関わりで、地域の方にはお世話になるばかりでした。
恩返しができればと考えてお引き受けしたのが、地域活動を始めたきっかけです。
地域に必要な居場所
活動する中で、誰もが気軽に立ち寄り、自由につながれる居場所が必要だと感じました。
ただ、青山台には飲食店がなく、唯一あった喫茶店も閉店。
そこで、多世代が集える場として「ふれあい交流サロン」を始めました。
また、私自身は食事やお酒を通して友達になることが多く、そういった場が居場所になっていました。
近隣センターには、若い世代が運営するコミュニティスペース「アオラボ」があるのですが、夜の時間をお借りして、大人のための居場所としてバーを開いています。
バトンをつなぐため
最近は、自治会活動や「アオラボ」などを通じて、地域と関わる新しい人たちが増えつつあります。
地域活動をすることで、青山台のことが好きになったという人もいました。
若い世代が自由な発想で活動できる土台をつくるのが、私の役割だと思っています。
ここに注目!ラコルタの特集
家庭で暮らせない子どもを地域で支える
全国で42,000人の子どもたちのために
大阪府内には、社会的養護の施設が存在しない市町村がある一方で、吹田市には複数の施設があります。
しかし、その存在や現状を知る機会は決して多くありません。
また社会的養護には、里親など家庭的な環境で子どもを育む仕組みもありますが、大阪府の里親等委託率は17.5%に留まり、全国平均24.3%を下回っているのが現状です(出典:大阪府子ども計画/2025年3月策定)。
社会的養護の理念は、「子どもの最善の利益」と「社会全体で子どもを育む」ことです。
その実現には、施設や専門職だけでなく、同じ地域で暮らす私たち一人ひとりの関わりも大切です。
本特集では、社会的養護の現状を知るとともに、市内で活動する施設や団体への関わり方を紹介します。
あなたなりの子どもたちへの関わり方を探してみませんか?
「社会的養護」を専門に研究されているほか、関連する複数のNPO法人でも活動されている伊藤嘉余子さんに、現状と地域の役割について教えていただきました。
社会的養護を必要とする子どもに地域ができること
大阪公立大学学長補佐・教授 伊藤嘉余子
私たちが何気なく暮らすまちの中では、多くの子どもたちが学校へ通い、友だちと遊び、日々成長しています。
その一方で、さまざまな事情から保護者と離れて生活し、「社会的養護」のもとで暮らす子どもたちがいることをご存じでしょうか。
すべての子どもが安心して育ち、自分らしい未来を描くことができる社会を実現するために、地域にはどのような役割が期待されているのでしょうか。
社会的養護の現状と、その背景にあるもの
社会的養護とは、保護者がいない子どもや、虐待、保護者の病気や障がい、経済的困難など、さまざまな事情によって家庭で生活することが難しい子どもたちの育ちを、社会全体で支える仕組みです。現在、これらを必要とする子どもが、全国で約42,000人いると言われています。
社会的養護には、児童養護施設や乳児院などで生活する「施設養護」と、里親家庭やファミリーホームなど家庭に近い環境で生活する「家庭養護」があります。
社会的養護の目的は、子どもの命と安全を守ることだけではありません。
安心できる生活環境の中で信頼できる大人との関係を築き、傷ついた心を回復しながら、一人ひとりが自分らしく成長し、将来の自立へ向かって歩んでいけるよう支えることにあります。
そのため近年は、できる限り家庭的な環境で育つことができるよう、里親やファミリーホームなど家庭養護の推進が進められています。
地域にできること
この仕組みは、施設や里親、行政だけで支えられるものではありません。子どもたちが地域の一員として安心して暮らし、成長していくためには、地域とのつながりも大切な支えになります。
(1)施設や子どもたちの活動を応援する
地域の児童養護施設や乳児院では、学習支援や行事への協力などのボランティア活動のほか、日用品や学用品の寄付、寄附金など、さまざまな形で地域の支援を受けています。
吹田市内にも児童養護施設があり、地域との交流や協力を大切にしながら子どもたちの生活を支えています。
(2)里親制度を知る
大阪府では、家庭で暮らすことが難しい子どもを一定期間家庭で育てる養育里親のことを「はぐくみホーム」と呼び、その普及に努めています。
また、週末や長期休暇などに子どもを家庭へ迎える週末里親・季節里親など、多様な関わり方もあります。
制度について知ることも、子どもたちを支える第一歩です。
(3)子どもを地域の一員として見守る
社会的養護のもとで暮らす子どもたちは、特別な存在ではなく、私たちと同じ地域で生活する子どもたちです。
社会的養護について正しく理解し、偏見を持たず、地域の子どもたちを温かく見守ることは、誰もができる大切な関わりです。
一人ひとりの小さな関心や理解が、子どもたちの安心感や地域への信頼につながり、すべての子どもが安心して暮らせる地域づくりにつながっていきます。
伊藤 嘉余子さんのプロフィール
福島学院大学講師、埼玉大学准教授、大阪府立大学教授等を経て現職。
グラスゴー大学客員研究員、博士(社会福祉学)、社会福祉士、保育士、養育里親。
認定NPO法人CAPセンター・JAPAN理事長、NPO法人子どもデザイン教室理事、認定NPO法人日本こども支援協会理事ほか、関西の複数の自治体で、児童福祉に関する審議会委員などを務める。
私たちにできる応援のしかた
施設の種類
【児童養護施設】さまざまな事情によって、家庭で暮らせない子どもが生活し、自立に向けた支援を受ける施設
※里親支援専門相談員を配置し、地域の里親家庭を支える役割を担う施設もあります。
【児童心理治療施設】心理的・精神的な課題を抱える子どもが、生活しながら心理治療や支援を受ける施設
【自立援助ホーム】義務教育を修了した子どもや若者が、共同生活を送りながら自立をめざす住まい
児童養護施設 大阪西本願寺常照園
吹田市江坂町3-40-24 施設定員:48名
運営:社会福祉法人 大阪西本願寺常照園
寄付
●寄付金
●食品(お米や、レトルト、缶詰など)※賞味期限が長いものが望ましい
●日用品(洗剤、マスク、おむつやおしりふき、生理用品など)
※新品に限る
詳細はこちら
児童養護施設 松柏学園
吹田市江坂町4-20-1 施設定員:35名
運営:社会福祉法人 松柏会
寄付
●寄付金
●物品(生活用品、家具・家電、学用品など)※新品が望ましい
●食料品(未開封、手作りでないもの、原材料や生産者が分かるもの)
ボランティア
●学習支援、行事の引率、園内行事のお手伝いなど
詳細はこちら
児童養護施設・児童心理治療施設 大阪市立 弘済みらい園・のぞみ園
吹田市古江台6-2-1 施設定員:各40名
運営:社会福祉法人 みおつくし福祉会
寄付
●寄付金
●食品(レトルト)※賞味期限が長いものが望ましい
詳細はこちら
自立援助ホーム Re-Co(りこ)
吹田市内 施設定員:6名(15~20歳までの女子)
運営:特定非営利活動法人 子どもセンターぬっく
寄付
●寄付金(正会員・賛助会員、毎月定額の応援会員、遺贈や贖罪寄付など)
●物品(生の食材は不可)
ボランティア
●子どもと過ごす・食事づくりなど
※事前にオンライン講座の受講が必要
※同法人が運営する他施設(子どもシェルター等)での活動も含む
詳細はこちら
「はぐくみホーム」とは?
その子だけの「おかえり」を。
~ あなたのご家庭でもできる、養育里親 ~
里親支援機関 特定非営利活動法人 キーアセット
冷蔵庫を開けたことがない、スーパーに行ったことがない、りんごの形を知らない…。
子どもたちの中には、私たちにとって当たり前の日常を知らずに育つ子がいます。
大阪府で「はぐくみホーム」と呼ばれる養育里親は、0〜18歳の子どもを数日から数年、家庭で迎え入れる制度です。
養子縁組とは異なり、一定の要件を満たし、面談・研修・実習を経れば、ごく一般の家庭でも迎え入れられ、手当や専門機関の支援もあります。
食卓を囲む、買い物に行く、「おかえり」と迎える。あなたの家庭の日常が、子どもたちを育む大切な環境になります。
吹田市内にお住まいで、関心のある方は、キーアセットにお問合せください。
詳細はこちら
社会的養護 総合情報サイト
チャボNavi
社会的養護 総合情報サイト「チャボナビ」から、地域にある施設の求人、見学会、イベント情報などが検索できます!
社会的養護施設の人材支援などを行うNPO法人チャイボラが運営しています。
詳細はこちら
THEピックアップ
ラコルタの取り組みを紹介!
テーマカフェ@ふれあい交流サロン南正雀まるっと。
あの曲を聴けばあの頃が蘇る
開催日:6月26日(金)
昨年10月にラコルタで開催したテーマカフェが好評だったことから「ふれあい交流サロンでも取り入れたい」という声を受け、「南正雀まるっと。」と共催で開催しました。
当日は、参加者からリクエストいただいた曲を聴きながら思い出を語り合い、青春時代の話やダンスで会場は笑顔に包まれました。
音楽を通じた交流の機会として、地域の居場所づくりに取り入れたい方は、ラコルタまでお問い合わせください。
写真:初めてサロンを利用したという方も
よるカフェ 月1回開催中!
仕事帰りなどにフラッと立ち寄れる「よるカフェ」は、5 月にスタートした月 1 回の交流の場です。
参加者が持ち寄ったコーヒーやお菓子を囲んで語り合ったり、アナログゲームを楽しむなど、思い思いの時間を過ごしています。
市民公益活動団体の活動の紹介や、eN カレッジすいた修了生による企画も行われるなど、世代や立場を越えたゆるやかなつながりが少しずつ広がっています。
詳しい日程についてはラコルタの HP かSNS をご覧ください。
写真:20~40代の参加が中心です
小学5・6年生対象 市議会見学会
開催日:8月4日(火)
7回目の開催となった市議会見学会。
議場見学や議員との交流を通じて市議会の仕組みなどを学びました。
子どもたちからは「市議会をすごく身近に感じた。
友達にも教えてあげようと思った」「社会について疑問が増えて興味を持った」などの感想があり、市議会やまちづくりへの関心を高める機会となりました。
ご協力いただいた市議会議員や議会事務局、ボランティアの皆さん、ありがとうございました。
写真:26人の小学生が参加しました!
編集ノート
6度目の年男を迎えます。当たり前に出来ていたことが出来なくなってきました。
2年前に「声」を失って「大切なもの」に気づきました。これからの人生は足し算でなく引き算だと思います。削ぎ落しても残るものが本当に「大切なもの」です。ニュースレターの編集も同じではないかと思います。 (山本)
